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【2025】履歴書の書き方を11項目に分けて解説!ルールや注意点・好印象な書き方も紹介

履歴書を書こうとした瞬間、手が止まってしまった経験はありませんか?

「何を書けばいい?」「これで合ってる?」と不安になったことがある方も多いかと思います。特に、久しぶりに履歴書を書く場合、初めての就職・転職活動では、書き方の細かいルールやマナーに戸惑いがちです。

採用担当者にとって履歴書は、最初に目にする「希望者の印象」。つまり、ここで好印象を持ってもらえるかどうかが、その先の選考に大きく影響するので、書き方には細心の注意を払いましょう。

この記事では、履歴書の書き方を11項目に分けて解説します。履歴書の書き方のルールや注意点、好印象な履歴書の書き方も紹介するので、履歴書の書き方で迷っている方はぜひ参考にしてください。

履歴書の書き方の重要性

なぜ履歴書の書き方が、転職活動でこれほどまでに重視されるのでしょうか?

「とりあえずサラッと書けばいい」と思っている方もいるかもしれません。しかし、履歴書は一人ひとりの「顔」であり、「熱意の証」でもあります。

就職・転職活動において、最初に企業に自分をアピールする機会は、まさにこの履歴書です。一枚の履歴書から、応募者の姿勢や誠実さが読み取られていることを認識しておきましょう。

履歴書の印象が合否を左右

履歴書の印象が合否を左右するといっても過言ではなく、特に、即戦力が求められる中途採用ではその重要度が高まります。そのため、どれだけ経験やスキルが豊富でも、履歴書が雑だったり情報が薄かったりすれば、面接のチャンスすら得られない可能性もあるのです。

履歴書は応募者の全体像を見るための書類です。基本情報だけでなく、書き方や文章からにじみ出る人柄、応募への真剣度までもが見られていることを心がけて書きましょう。

「履歴書」という土台がしっかりとしていなければ、どんな素晴らしい経歴やスキル、学歴も好意的に評価してもらえない、ということを覚えておいてください。

履歴書の書き方11項目

履歴書の書き方11項目

さっそく、履歴書の書き方を11の項目に沿って見ていきましょう。

履歴書によっては該当する欄がないこともありますが、ここでは、記入を求められる可能性のある項目を幅広く解説します。

  1. 基本情報欄の書き方
  2. 学歴・職歴欄の書き方
  3. 免許・資格欄の書き方
  4. 志望動機欄の書き方
  5. 本人希望欄の書き方
  6. 趣味・特技欄の書き方
  7. 配偶者・扶養家族欄の書き方
  8. 賞罰欄の書き方
  9. 通勤時間欄の書き方
  10. 健康状態欄の書き方
  11. 封筒の書き方

①基本情報欄の書き方

基本情報欄は、履歴書の最上部にあり、氏名や住所など基本情報を記入する箇所です。多くの方が最初に目にする項目なので、書き方には特に注意を払いましょう。

基本情報欄の項目と書き方は以下の表の通りです。

日付 提出日もしくはその前日を記入
写真 3ヶ月以内に撮影した証明写真を糊付け(裏に氏名を記入)
氏名 姓と名の間にスペースを設け、ふりがなはひらがなで記入
年齢 記入日の時点での満年齢を記載
住所 都道府県から丁寧に記し、連絡先が別の場合は別途記入
電話番号 日中つながりやすい番号を記入(基本的には携帯電話の番号)
メールアドレス ビジネス向けのメールアドレスを記入

②学歴・職歴欄の書き方

学歴・職歴欄は、履歴書の中段、先ほどの基本情報欄の直下に位置しています。

書き方は、まず1行目中央に「学歴」と書き、入学・卒業の年月と正式な学校名を記入しましょう。学部や学科も省略せず書いてください。入学・卒業の年月が分からない、またははっきりしない場合は、早見表などで必ず調べて記入します。

次に「職歴」と記し、勤務先名、入社・退職年月を記入しましょう。職歴が多い場合でも、時系列を守りながらすべて記入し、最後の行の右端に「以上」と書いて締めくくってください。中退は「中途退学」と明記します。

③免許・資格欄の書き方

免許・資格欄は、履歴書の学歴・職歴欄の下部または別欄にある項目です。

ここでは、取得している免許や資格を取得順に、正式名称で記載します。基本的に免許が先、資格が後で、それぞれ取得年月と共に取得順に書きましょう。現在勉強中の資格は「取得に向け勉強中」と補足を付ければ記入しても問題ありません。

④志望動機欄の書き方

志望動機欄は、履歴書の中ほど、免許・資格欄の直下にあることが多いです。

ここでは、応募先企業の特徴や強みに共感した点、自分の経験がどのように活かせるかを盛り込みながら、仕事に対する意欲を記述しましょう。過去の経験を業務に活かせるとアピールする、または将来的なキャリア目標と企業での成長が重なるような書き方を心がけると効果的です。

志望動機欄は、特技や好きな学科、アピールポイントも含めて一つの欄としている履歴書も多いため、自己紹介を兼ねて自分の魅力をアピールしてみてください。

⑤本人希望欄の書き方

本人希望欄は、一般的に履歴書の下部にあります。

ここは、勤務に対して希望条件がある場合、例えばパートやアルバイトで勤務可能な時間帯を書く欄です。もちろん、給与面や勤務面での希望も書いてよいですが、強く主張しすぎた書き方の場合、採用が遠のく可能性があります。

可能であれば「貴社の規定に従います」と記入して、柔軟な姿勢を示すと良いでしょう。特別な事情がある場合は簡潔に補足してください。

⑥趣味・特技欄の書き方

趣味・特技欄は、先ほどの志望動機欄と同じ箇所に設けられていることも多いです。基本的に、履歴書の左側中央部に記述します。

ここでは、採用担当者の印象に残るよう、具体性を持たせて書きましょう。「よく笑う」「誰とでも親しくなれる」など、性格的な部分でアピールしても良いでしょう。趣味は性格が伝わるものを選び、特技は仕事に関連があるものを選んでください。

⑦配偶者・扶養家族欄の書き方

配偶者・扶養家族欄は、一般的に基本情報欄の近くにあることが多いです。ここでは、配偶者の有無、扶養家族の人数を正確に記載しましょう。「有・無」のチェック欄がある場合は記号や斜線を使わず、明確に○をつけてください。

なお、配偶者とは、法的に婚姻関係にある相手(夫または妻)のことで、扶養家族とは、自分自身の収入によって生活を維持している家族や親族を指します。家族構成の書き方は選考に大きく影響しないものの、配偶者や扶養家族の対象や適用範囲には注意しておきましょう。

⑧賞罰欄の書き方

賞罰欄は、履歴書末尾または備考欄にあります。記載欄がない履歴書は、職歴に続いて「賞罰」と中央に明記して記述しましょう

ここでの書き方は、特別な賞や罰がない場合は「なし」と明記し、過去に表彰歴がある場合は正式名称と授与年月を記入します。犯罪歴などがある場合は記載が必要になることもあるので、該当者は事前に確認してください。

なお、一般的に免停などの行政処分は記述しなくて良いですが、運転にかかわる業務の場合は記述した方が良いでしょう。

⑨通勤時間欄の書き方

通勤時間欄は、一般的に履歴書の基本情報欄の近くにあります。ここでの書き方は、「約1時間」のように、自宅から勤務地までのおおよその所要時間を記入すればOKです。

乗換回数や通勤手段は書く必要がなく、あくまで所要時間のみを書いてください。交通事情で大きく変動する場合でも、通常かかる平均的な時間を記載しておけば問題ありません。

⑩健康状態欄の書き方

健康状態欄は、通常、履歴書末尾に設けてあります。

健康状態に問題がない場合の書き方は、「良好」「持病なし」など簡潔で良いでしょう。業務に支障のない範囲であれば「特に問題ありません」と書いてください。

また、現在通院中で後に完治予定の疾患であれば、補足的に記載しておくと安心です。また、血圧などの継続的な通院を要する場合、休暇取得の可能性もあるため記載しておきましょう。

⑪封筒の書き方

封筒の書き方は、封書の表面、左下部に「履歴書在中」と赤字で明記します。

履歴書を郵送する際は、表面に縦書きで郵便番号、宛先・宛名を記載しましょう。裏には自分の住所・氏名を左下に書きます。宛名(企業・組織名)の末尾の書き方は「御中」です。「様」は個人に限るため、書き方には注意しておきましょう。

A4サイズの履歴書の場合、一般的なサイズの封筒ではなく、折らずに入れられる角形2号封筒を使用してください。郵送前には書類の入れ忘れ・封のし忘れに注意しましょう。一般的な就活では普通郵便で送付しますが、場合によっては簡易書留を指定されることもあります。

履歴書の書き方の基本ルール

履歴書の書き方の基本ルール

履歴書の書き方には、基本的なルールがあります。これは、採用選考において、応募者から提出される情報が公平に比較・評価されるためです。

以下で一覧表にまとめたので、履歴書作成前にぜひ確認しておいてください。

ルール 概要
清潔に丁寧に扱う
  • クリアファイルや封筒に入れて保護する
  • 2つ折り以上に折らない
  • 汚れや折れは悪印象の原因になる
正直・正確に記入する
  • 学歴・職歴のウソはNG
  • 会社名や学校名は略さず正式名称で書く
  • 資格取得中なら「勉強中」と正直に書く
形式を正しく守る
  • 消えない黒ペンで記入
  • 誤字・脱字・略字は使わない
  • 手書きの場合、修正せずに書き直す
  • 日付は最新のものを使用
  • 西暦・和暦はどちらかに統一
空欄を作らない
  • 記入する内容がない場合は「特になし」と記入
  • 本人希望欄は「貴社規定に準じます」も可
自己アピールをしっかり行う
  • 得意なことや活かせるスキルを具体的に書く
  • 働く意欲や志望理由を明確に記述する
  • 志望動機欄はできるだけ充実させる

上記にもあるように、履歴書の書き方で意識しておきたいのは、自己アピール欄の充実度です。

「自己アピールの内容が思い浮かばない」という方は、テンプレートを参考にするのも良いでしょう。自己PRの例文について知りたい方は、ぜひ以下の記事を参考にしてください。

【2025】自己PRの例文19選!経験やスキル・業種などジャンルごとに紹介

好印象を与える履歴書の書き方

好印象を与える履歴書の書き方

就職・転職活動で大切な第一印象を左右する履歴書。どうすれば採用担当者の目に留まる好印象な書き方で仕上げられるのでしょうか?

ここでは、好印象を与える履歴書の書き方を解説しましょう。

  • 郵送の場合は送付状を添えよう
  • 学歴は高校から書こう
  • 写真はプロから撮影してもらおう

①郵送時は送付状を添えよう

郵送時は送付状を添えよう郵送時には、履歴書に送付状を添えるのがマナーとされています。

履歴書に送付状を添えるのは、相手への敬意を示すためです。送付状があることで、誰からの、どのような書類かが一目でわかり、採用担当者の手間を省き、かつ配慮が行き届いた丁寧な印象を与えます。

送付状の書き方は、日付(提出日)、宛先(企業名や担当者名)、自分の連絡先と署名、「応募書類の送付について」などのタイトル、そして頭語(拝啓)と結語(敬具)が基本です。上記画像を参考に、ぜひ送付状を添えて丁寧な印象をプラスしましょう。

②学歴は高校から書こう

学歴の書き方で迷う方も多いですが、履歴書の学歴は高校からの記載で十分です。細かすぎる情報は読みにくく、逆に「要点を押さえていない」と評価を下げることもあります。ただし、高校へ進学していない場合は最終学歴である中学校の入学・卒業を記載しましょう。

なお、高校の場合「普通科」などの「科」まで記載しておけば問題ありません。近年、「普通科○○コース」など細かく区分されている高校も多いですが、職種に関連性がない場合、コース名は省略するのが一般的です。なお、定時制高校の場合は明記が必要です。

③写真はプロから撮影してもらおう

写真は可能ならプロのスタジオで撮影することをおすすめします。写真は履歴書の書き方とは直接関係ないですが、やはり履歴書で最初に目が行く写真が好印象であれば、履歴書からの評価がグッと高まります。

履歴書の写真は、自然な表情で清潔感があると好印象です。写真の裏には念のため名前を書いておくと良いでしょう。間違ってもプリクラなどは使わず、履歴書専用の写真を用いてください。加工も極力使わずに、身だしなみを整えて撮影に臨みましょう。

また、氏名は欄のサイズに合わせてやや大きめに書くと、読み手の目に留まりやすくなります。こうした小さな工夫の積み重ねが、好印象な履歴書を作り上げるのです。

好印象を与える履歴書作成は、面接のマナーとも深く関わっています。特に、言葉遣いは履歴書の志望動機欄においても、丁寧さや知性を測る重要なポイントです。以下の記事では、面接時の言葉遣いをはじめ、身だしなみや動作など多角的なマナーを解説しているのでぜひご一読ください。

【2025】面接のマナーとは?身だしなみや入退室・言葉遣い・NG事項を解説

履歴書の書き方の注意点

履歴書の書き方の注意点

履歴書の書き方には、選考時に重要な要素が多数含まれているため、徹底した見直しが重要です。履歴書の書き方の具体的な注意点は、以下で詳しく解説しましょう。

  1. ブランクの内容の書き方は簡潔&前向きに
  2. 誤字脱字に注意
  3. 前職の不満は避ける
  4. 書き損じは使わない

①ブランクの内容の書き方は簡潔&前向きに

履歴書の職歴にブランクがあったり、短い期間で会社を辞めていたりすると、「何かあったのかな?」と採用担当者に思われることがあります。

短期離職やブランクは、「どうしてそうなったのか」「今はどんな状況なのか」「これからどうしていきたいのか」を明確な言葉で伝えられるように考えておきましょう。

履歴書に書く場合、マイナスな印象を与えないように、前向きな言葉で簡潔に伝えてください。正直に伝えて真摯な態度を示すのも良いですが、場合によっては誤解を招く恐れもあるので言葉選びは慎重に行いましょう。

②誤字脱字に注意

履歴書の書き方で意外と見られているのが、誤字脱字や書き方の統一感です。これらができていないと、「注意力が散漫である」「細部への配慮が欠けている」という印象を強く与えてしまいます。

これは、仕事においても同様のミスを犯す可能性があると捉えられかねません。特に、パソコンで作成する場合は、変換ミスがないか、数字の全角半角が統一されているか、提出前にしっかり見直しましょう。

③前職の不満は避ける

志望動機の書き方で重要なことは、前の会社の不満を避けることです。それよりも、「これまでの経験をどう活かしたいか」「この会社でどんなことを実現したいか」といった、将来への希望や意欲を中心にした書き方にシフトしましょう。

採用担当者は、過去の不満を聞きたいのではなく、この会社でどのように貢献してくれるのか、どのような成長を期待できるのかを知りたいのです。前職の不満を語ることは、「環境のせいで力を発揮できなかった」という言い訳にも聞こえかねず、主体性の欠如や問題解決能力への疑問を抱かせてしまいます。

④書き損じは使わない

履歴書の書き方は、間違いにも注意しましょう。修正液や二重線で訂正された履歴書は、採用担当者に「間に合わせで作成した」「注意深く確認する習慣がない」という印象を与えかねません。

書き損じた履歴書を提出することは、準備不足やプロ意識の欠如を想起させるでしょう。そのため、書き方を間違った場合、修正液や二重線で直すのは避け、手間を惜しまず新たに書き直すことが重要です。

履歴書の書き方のチェックリスト

最後に、履歴書の書き方のチェックリストをお伝えします。上記の内容の総まとめとしてぜひチェックしてみてください。

  • 記入はすべて消えない黒インクのペンを使用しているか
  • 誤字脱字、数字の全角半角不統一がないか確認したか
  • 学歴・職歴は正確な期間と正式名称で記載しているか
  • 短期離職の理由は前向きに説明できる内容か
  • 写真は3ヶ月以内に撮影した清潔感のあるものか
  • 写真の裏に名前を記入しているか
  • 志望動機は企業研究に基づいた個別の内容か
  • 自己PRは具体的なエピソードを交えているか
  • 前職への不満や批判的な表現はないか
  • 書類全体に汚れや折れ目はないか
  • 電話番号やメールアドレスは正確か
  • 提出日は最新の日付になっているか
  • PDFで送付する場合、文字化けしていないか

このチェックリストの項目をすべて満たしていたら、きっと魅力的な履歴書が完成しているはずです。さっそく自信をもって、希望の職場へ提出し、未来への第一歩を踏み出しましょう。

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履歴書の書き方についてまとめ

履歴書の書き方によって、採用担当者が抱くイメージは大きく変わります。履歴書の書き方はまず、条件や基本的なマナーを守ることが土台となります。その上で、自分の魅力を簡潔かつ分かりやすく盛り込んでいきましょう。

限られたスペースで、個性と能力を最大限に伝える。つまり、履歴書の書き方は、効果的かつ手軽な自己表現の手段なのです。

【2025】履歴書の書き方を項目ごとに解説!ルールや注意点、好印象な書き方も紹介
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