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【2025】職務経歴書の書き方をフォーマットで紹介!業種ごとのポイント・注意点も解説

「履歴書は書いたことがあるけれど、職務経歴書は初めて…」そんな方も少なくないのではないでしょうか。就職・転職活動でいきなり職務経歴書の提出を求められ、「職務経歴書って何?」と、初めてその名を耳にした方もいるかと思います。

この記事では、職務経歴書の書き方を徹底解説します。

わかりやすいフォーマット画像を用いた基本の書き方、さらに業種別のポイントまで幅広くお伝えするので、職務経歴書の書き方を知りたい方、魅力的な職務経歴書を書きたい方はぜひ参考にしてください。

職務経歴書とは?

職務経歴書とは、前職での経験や実績を記載した書類です。採用担当者は、職務経歴書を通して実務能力や企業への適合性・将来性を評価します。

履歴書と職務経歴書の違い

「履歴書と職務経歴書の違いがよくわからない」という方もいるのではないでしょうか?

履歴書と職務経歴書は転職活動を進める上でどちらも重要な書類ですが、その役割と記載内容には明確な違いがあります。以下は、主な違いをまとめた一覧表です。

項目 職務経歴書 履歴書
形式 自由 一般的に規定あり
顔写真 なし あり
学歴の詳細 不要
主な記載内容 仕事での実績や経験を詳しく記載 基本情報や学歴・職歴を簡潔に記載
書類の目的 専門性やスキルを評価する書類 人物像を把握するための書類
提出の必要性 状況により異なる あり

履歴書の書き方や注意点については、以下の記事で解説しています。「職務経歴書との違いを詳しく知りたい」という方もぜひご一読ください。

【2025】履歴書の書き方を11項目に分けて解説!ルールや注意点・好印象な書き方も紹介

職務経歴書の提出が必要な人・不要な人

求人応募の際、履歴書の提出は通常必須となりますが、職務経歴書はそうとは限りません。職務経歴書が必要となるか否かは、応募する企業、職種、これまでのキャリアによって異なります。

中途採用の多くは職務経歴書が必要

一般的に、中途採用では職務経歴書の提出を求められることが多いです。特に、ITやコンサルといった専門スキルやプロジェクト経験が問われる業界では、必須と考えて良いでしょう。適性の判断が重要な、管理職や専門職への応募も同様です。

アルバイトやパートはほぼ不要

アルバイトやパートの多くは、職務経歴書の提出を求められません。その他、単純作業が中心の仕事、特別なスキルが問われない職種も、特に指示がない限り職務経歴書は不要です。職務経験がない新卒採用も、基本的に提出する必要はありません。

職務経歴書の書き方の基本

職務経歴書の書き方の基本

先ほど、「履歴書と職務経歴書の違い」の項目で説明した通り、職務経歴書の書き方の形式は基本的に自由です。市販されている職務経歴書のテンプレートを利用しても、白紙に独自にカスタマイズした書き方でも構いません。

しかし、「書き方は自由で良い」からこそ、書き方に迷われる方もいるでしょう。そこで、以下では職務経歴書の書き方のイメージを掴んでいただけるよう、3種類の職務経歴書のフォーマットを画像とともに解説します。

  1. 編年体形式
  2. 逆編年体形式
  3. キャリア形式

①編年体形式

編年体形式

編年体形式とは、職務経歴を古い順に記述する形式です

編年体形式の書き方は、経歴要約を冒頭に書き、その後、時系列に沿って上記のように、各企業の勤務期間や企業概要、携わって生きた業務内容を記載します。その後、スキルや知識、免許・資格を箇条書きで書き、最後に自己PRを自由に記述してください。

編年体形式の職務経歴書は、キャリアの流れが把握しやすく、社会人経験が浅い方や転職回数が少ない方、同一職種でのスキルアップを強調したい方に適しています。ただし、多様な経験やアピールポイントが多い場合は、強みが伝わりにくくなる可能性があります。

②逆編年体形式

逆編年体形式逆編年体形式とは、職務経歴を新しい順に記述する形式です

この職務経歴書の書き方は、先程の「編年体形式」と逆の時系列と考えると良いでしょう。書き方も編年体形式とほぼ同じですが、上記のように時系列のみを逆に記載します。

逆編年体形式の職務経歴書は、直近の職務経験や実績が強調しやすいため、即戦力となる経験やスキルをアピールしたい方、キャリアアップを目指す方、経験豊富な方に適しています。ただし、キャリアの全体像や過去の経験が把握しにくくなる点がデメリットです。

③キャリア形式

キャリア形式

キャリア形式の職務経歴書は、関連する経験をまとめ、主張したい内容を上位に記述します

キャリア形式は、時系列を問わない書き方なので、自分自身の強みや応募職種への適性を最も効果的に伝えられます。

書き方は、まず冒頭でアピールしたい職務経歴の概要を示し、続いて職務内容の詳細を記載します。なお、画像では古い順に職務経歴が並んでいますが、これはアピールしたい経歴を上位に記述した結果であり、時系列を意識して書いたわけではありません。

また、上記画像では「経理・財務」のみの職務経歴を書いていますが、複数記載してもOKです。複数の職務経歴を書く場合は各項目に列挙します。この際、アピールしたい職種(経理・財務関連業務など)に関連した職務経歴のみを書きましょう。

業種ごとの職務経歴書の書き方のポイント

業種ごとの職務経歴書の書き方のポイント

職務経歴書は業種によって重視されるポイントが異なります。自分自身の経験やスキルを効果的にアピールするためには、業種ごとの特性に合わせて職務経歴書を作成することが大切です。

以下に各業種別の職務経歴書の書き方のポイントをまとめました。

  1. 営業系
  2. 事務系
  3. 建築系
  4. 医療・福祉系
  5. エンジニア系

①営業系

営業職の職務経歴書の書き方のポイントは、「具体的な実績」「営業スタイルの明確化」です。例えば、新規開拓型なのか、もしくは既存顧客との関係構築を重視するスタイルなのかを整理しましょう。

書き方のコツの一つは、できるだけ担当していた顧客の数や業種、取り扱っていた商品・サービスの内容や単価など、文中に数値を加えることです。特に成果については、「売上〇〇%増」や「新規顧客〇〇社獲得」など、数値を用いて明示すると説得力が高まります。

加えて、成果を上げるためにどのような工夫をしたのか、どのような姿勢で仕事に臨んでいたのかといった過程も記載しましょう。信頼関係の築き方や提案時に意識していたことなど、自身の取り組みを具体的に伝えることが重要です。

②事務系

事務職の職務経歴書の書き方のポイントは、「正確さ」「効率性」です。まず、どのような事務業務を担当してきたのかを(請求書作成、データ入力、電話応対など)具体的に書き、その作業に対する正確性と効率化にどう貢献したのか、示せる実績とともに記載しましょう。

例えば、「請求書処理の時間を〇〇%短縮するシステムを提案して、導入に貢献しました」などの書き方がおすすめです。その他、Word、Excel、PowerPointなどのOfficeソフトの操作スキルの習熟度も書いておきましょう。

事務系の関連資格を取得している場合、具体的な資格名と取得年月日、および今後取得予定の資格なども記載しておいてください。

③建築系

建築系の職務経歴書の書き方のコツは、「かかわったプロジェクト」「担当した役割」を具体的に記載することです。特に印象に残っているプロジェクトをピックアップし、建物の種類(住宅、オフィスビルなど)、規模、工期、担当業務を明確に書きましょう。

一級建築士や施工管理技士など、建築関連資格、および使えるCADソフトや3Dモデリングツールなどの技術スキルレベルも具体的に書きましょう。この際、使用期間や使える範囲も忘れず記載してください。

その他、打ち合わせにおける工夫、現場での問題解決方法など、コミュニケーション力を書いておくのも効果的です。

④医療・福祉系

医療・福祉分野の職務経歴書の書き方は、保有資格と業務経験を整理して記載することがポイントです。国家資格・民間資格を問わず、応募先に関連するものはすべて明記し、特に、応募先が重視している資格と一致している場合は、積極的にアピールしましょう。

できれば、患者さんや利用者との関わり方についても触れてみてください。例えば、認知症の方との対応で意識してきた工夫や配慮など、実践に基づくエピソードを書くとスキルや実力がより深く伝わります。

その他、チーム医療や多職種との連携経験についても触れておくのも良いでしょう。カンファレンスでの役割や、他職種との情報共有の工夫など、協働体制の中で果たしてきた役割を具体的に示すことで、現場での柔軟性や協調性が伝わります。

⑤エンジニア系

エンジニアの職務経歴書の書き方のポイントは、「技術スキル」「実務経験」に重点を置くことです。例えば、今まで使ってきたプログラミング言語やフレームワーク、開発環境、インフラ環境など、対応する業務に合わせて詳しく記載します。

その他、担当したプロジェクトの内容や規模、担当した業務、最終的な成果も書きましょう。「技術的に難しい課題をどうやって解決したのか」という経験は、エンジニア人材を求める多くの企業が知りたい点なので、該当する方はぜひ記述しておいてください。

このように、職務経歴書では、業種によってアピールすべきポイントが異なります。効果的にアピールすることで、書類選考の通過率がアップするでしょう。

「自己PRがあまり得意ではない」という方は、ぜひ以下の記事を参考にしてください。自己PRの例文を、強みや経験、スキルといったジャンルごとに詳しくお伝えしています。

【2025】自己PRの例文19選!経験やスキル・業種などジャンルごとに紹介

職務経歴書の書き方の注意点

職務経歴書の書き方の注意点

職務経歴書の書き方は、採用担当者が経験やスキル、入社意欲を短時間で理解できるように、分かりやすく、具体的に、そして熱意が伝わるように記述することが大切です。

では、職務経歴書の書き方で特に気をつけたい点を詳しく見ていきましょう。

  1. レイアウトはスッキリ読みやすくする
  2. 企業が求める人物像を意識する
  3. 「できること」「やりたいこと」を書く

①レイアウトはスッキリ読みやすくする

職務経歴書の書き方で重要なのは「レイアウト」です。職務経歴書は既定の形式がないものの、やはり採用担当者はたくさんの書類に目を通すので、「見やすさ」にこだわった書き方は好感を持たれやすいです。

そのため、フォーマットに沿った基本の書き方を元にして、適切に改行する、項目のタイトルは大きめの文字にするなど、パッと見て内容が頭に入るように工夫しましょう。職務内容の詳細は、最初に結論を述べると、内容が伝わりやすいだけでなく、論理的思考力、プレゼン能力もアピールできます。

②企業が求める人物像を意識する

職務経歴書は、企業が求める人物像を意識した書き方も重要です。まずは、「この会社は何を求めているんだろう?」「この会社ならどう評価されるだろう?」という視点を持ち、自分自身のスキルや経験が、企業のニーズに合っているかをしっかり確認しましょう。

なお、経験値が浅い第二新卒の方は、自分自身と企業のマッチングが分かりにくいかもしれません。その場合、仕事への意欲や、その会社で頑張りたいという気持ちを再考しましょう。その思いや熱意が高いのであれば、その気持ちを職務経歴書に記述すると効果的です。

③「できること」「やりたいこと」を書く

職務経歴書の書き方では、入社後にできること、今後やりたいと思うことを明確に記載することも心がけましょう。職務経歴書の自己PR欄は、まさにその点を記述する場所なので、ぜひしっかり活用してください。

まずは、「入社したらどのような貢献ができるのか」「今後業務に携わるうえでの展望は何か」を履歴書の志望動機欄で簡潔に書きます。その後、職務経歴書の自己PR欄でエピソードを交えながら具体的に説明すると良いでしょう。

職務経歴書の書き方の手順

職務経歴書の書き方の手順

最後に、職務経歴書の書き方の手順を見ていきましょう。

  1. 職務経歴書の記載項目(職務経歴、スキル、資格、自己PRなど)を把握
  2. 応募企業の研究と求める人物像の分析
  3. 自己分析の徹底とスキル・経験の明確化
  4. 職務経歴やアピールポイントが最も効果的に伝わるフォーマットを選択
  5. 職務経歴書全体の構成を考えて情報を整理
  6. 整理した情報に基づいて職務経歴書を作成
  7. 完成した職務経歴書を丁寧に推敲(誤字脱字、わかりやすさなど)

職務経歴書は、年号の表記方法(西暦または元号)を統一し、会社名は略さずに正式名称で記述します。最終ステップでこう言った細かい部分も見逃さずに推敲しましょう。この最後のひと手間が書類選考の通過率の向上に大きく貢献するでしょう。

職務経歴書の作成が不安な方はエージェントがおすすめ

職務経歴書の書き方に不安がある方は、転職エージェントの利用がおすすめです。

多くの転職エージェントは、職務経歴書や履歴書の書き方を丁寧に指導してくれ、さらに事前にじっくりヒアリングしてくれるので、個々の魅力やアピールポイントを効果的に伝わる書き方を伝授してくれます。

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職務経歴書の書き方についてまとめ

職務経歴書は、職務経験とスキルを、採用企業に効果的に伝える書類です。採用担当者が履歴書とともにまず目にする書類でもあるため、書き方には十分注意を払いましょう。

職務経歴書は形式が定まっていないため、書き方に迷うこともあるかもしれませんが、基本的な構成要素と記述のポイントを押さえることで、自分自身の魅力を十分にアピールできます。

【2025】職務経歴書の書き方を徹底解説!業種ごとのポイント・わかりやすいフォーマットも紹介
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