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【2025】AWS Certified AI Practitioner 認定資格とは?他の資格との違いも解説

AWS(Amazon Web Services)では、さまざまな認定試験を用意しています。
そのなかの1つが、AWS Certified AI Practitioner 認定試験です。
この試験はAIや機械学習に関する知識が問われ、今後、需要が高まるといえるでしょう。
本記事では、AWS Certified AI Practitioner 認定について、基本概要や出題内容、学習方法などを解説します。
AWSの認定試験やAIなどに興味がある場合は、ぜひ参考にしてください。

AWS Certified AI Practitioner 認定の資格とは

AWS Certified AI Practitioner 認定とは

AWS Certified AI Practitioner認定は、AIと機械学習の基礎知識を証明する資格です。
この資格は、AWSのAIサービスを利用するユーザーを対象としています。
試験時間は90分で65問の問題に答える必要があり、合格基準は700点以上です。
試験の特徴は、AIの構築スキルではなく、利用スキルを重視している点です。
そのため、エンジニアだけでなく、ビジネスでAIを活用したい方にも向いている資格となります。
また、日本語での受験が可能なので、言語のハードルを心配する必要もないでしょう。

他の資格はこちらでも解説しています。

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AWS Certified AI Practitioner 認定の資格の試験内容と出題範囲

AWS Certified AI Practitioner 認定試験は、AIの幅広い知識を問う内容です。
最も重視されるのは基盤モデルの応用で、全体の約28%の出題数となっています。
次に生成AIの基礎が約24%と続き、これらは最新のAI技術を反映しています。
また、AIと機械学習の基礎は約20%の比重があり、基本概念の理解が求められます。
AIのビジネス価値と影響は約14%で、実務での活用方法などが問われる内容です。
注目すべきは、AIの責任ある使用が約14%を占める点です。
これは倫理的な配慮や社会的影響の理解が重要視されています。
この出題範囲から、AWSはAIの技術面だけでなく、ビジネス応用や倫理面も重視していることがわかるでしょう。
そのため、受験する際は、AIの基礎から最新技術、そして社会的側面まで幅広く学ぶ必要があります。

参考:試験ガイド

AWS Certified AI Practitioner 認定と他のAWS認定資格との違い

認定資格名 対象者 主なスキル/内容 難易度 主な違い
AWS Certified AI Practitioner AI/ML分野の初心者や基礎を学びたい人 機械学習とAIの基礎知識、AWSサービスでのAIの適用、SageMakerの基本操作など 初級レベル AI/MLに特化。初心者向けで実践よりも理論や基本的な活用法に重点を置いている。
AWS Certified Solutions Architect – Associate クラウドアーキテクトやAWS環境設計担当者 AWSのインフラ設計、費用最適化、セキュリティ要件の満たし方 中級レベル 幅広いAWSサービスの設計能力が求められ、AI/MLよりもインフラ全般が主対象。
AWS Certified Machine Learning – Specialty AI/MLの専門家や実務経験者 深層学習モデル構築、データ処理、SageMakerの高度な活用、機械学習ワークフローの最適化 上級レベル 高度な実践スキルが求められる。AI Practitionerより専門性と経験を重視している。

AWS Certified AI Practitioner 認定は、他のAWS認定資格と比べて特徴が異なります。
ここでは、よく比較される2つの資格との違いを見ていきましょう。

AWS Certified Cloud Practitioner 認定との違い

AWS Certified Cloud Practitioner 認定は、AWSクラウドの全体像を理解するための入門資格です。
一方、AWS Certified AI Practitioner 認定は、AIと機械学習に焦点を当てています。
Cloud Practitioner 認定試験では、AWSの基本的なサービスや概念を幅広く学び、試験内容にAIに関する項目はわずかしか含まれません。
対照的に、AI Practitioner 認定試験は、AIフレームワークや生成AIなど、AI特有の概念を深く掘り下げます。
また、Cloud Practitioner 認定は、クラウド全般の知識を求める人に適しています。
AI Practitioner 認定は、AIや機械学習の基礎を学びたい人向けです。
問われる知識が異なるため、両方の資格を取得すれば、クラウドとAIの両方の基礎を押さえられるでしょう。

AWS Certified Machine Learning – Specialtyとの違い

AWS Machine Learning – Specialty 認定は、より高度なAIと機械学習の専門家向けの資格であり、AWS Certified AI Practitioner 認定とは難易度と対象者が大きく異なります。
AI Practitioner 認定は、AIや機械学習の基礎知識を持つビジネス関係者を主な対象としていますが、Machine Learning Specialty 認定は、2年以上のAI/ML実務経験を持つ技術者向けです。

また、試験内容も大きく異なります。
AI Practitioner 認定試験は、AIの概念や応用、倫理的な側面に重点を置きます。
一方、Machine Learning ‐ Specialty 認定試験は、データエンジニアリングやモデル開発など、より技術的な内容を扱います。
なお、AI Practitioner認定は、AIプロジェクトの管理や戦略立案に関わる人に適しています。
Machine Learning – Specialty認定は、実際にAIシステムを構築・運用する技術者に向いている点でも違いがあるわけです。

AWS Certified AI Practitioner 認定の資格の効果的な学習方法

AWS Certified AI Practitioner 認定の効果的な学習方法

AWS Certified AI Practitioner 認定の合格には、さまざまな学習方法を組み合わせるのが効果的です。
ここからは、認定試験の合格に向けた学習方法を解説します。

AWS公式の学習リソース

AWSが提供する公式の学習リソースは、試験対策の基本となります。
AWS Skill Builderでは、さまざまな学習コースが用意されています。
また、AWSの公式ドキュメントも重要な学習材料です。
特にAmazon SageMakerやAmazon Rekognitionなど、主要なAIサービスのドキュメントは目を通しましょう。

YouTubeやブログ

YouTubeやブログは、最新のAI技術トレンドを学ぶのに適しています。
AWSの公式チャンネルでは、AIサービスの紹介動画が多数公開されています。
また、AI専門家のブログも参考になります。
ただし、情報の信頼性には注意が必要なため、複数の情報源を比較しながら学習を進めましょう。

模擬試験も活用

最後に模擬試験の活用をおすすめします。
Udemyなどのオンライン学習プラットフォームでは、模擬試験が提供されています。
これらを活用して、自分の弱点を把握し、重点的に学習を進めましょう。

AWS Certified AI Practitioner 認定試験当日の注意点

ここでは、AWS Certified AI Practitioner 認定試験の当日の注意点を紹介します。
学習してきた成果を出せるように、試験当日の過ごし方も注意しましょう。

AWS Certified AI Practitioner 認定試験のオンライン受験と会場受験の違い

オンライン受験と会場受験では、試験環境が大きく異なります
オンライン受験では、自宅や静かな場所で受験できる利点があります。
しかし、技術的なトラブルのリスクも考慮してください。
そのため、オンライン受験の場合は、試験開始前にシステムチェックをおこないましょう。
一方、会場受験(全国各地に有り)では、専用の試験環境が用意されています。
機材や環境のトラブルは少ないですが、会場までの移動時間を考慮する必要があります。
どちらの方式を選ぶかは、個人の状況や好みによって異なります。
自分に合った受験方法を選択しましょう。

AWS Certified AI Practitioner 認定試験の持ち物や注意事項

試験当日の持ち物は、受験方法によって異なります
会場受験の場合、身分証明書が必要なので、パスポートや運転免許証など、顔写真付きの公的な書類を用意してください。
オンライン受験においても身分証明書が必要ですので、あらかじめ用意しておきましょう。
また、オンライン受験をスムーズに進めるために、静かな環境と安定したインターネット接続も確認してください。
バックアップとして、モバイルWi-Fiなども用意しておくと安心です。
両方の受験方式で共通する注意点として、試験中の飲食は禁止されています。
また、メモ用紙やペンの使用も控えてください。

AWS Certified AI Practitioner 認定試験における時間管理のコツ

AWS Certified AI Practitioner 認定試験は90分間で65問の問題に答える必要があるため、効率的な時間管理がポイントです。
そのため、まずは試験開始時に全問題に目を通すことをおすすめします。
そうすることで、問題の難易度や種類を把握し、簡単な問題から解答できるでしょう。
わからない問題に出会ったらマークしておき、あとで見直すようにすれば時間を無駄に使わずにすみます。
また、最後の15分は見直しの時間として確保しましょう。

合格後のステップアップ

AWS Certified AI Practitioner 認定試験に合格した後は、さらなる挑戦も検討してみましょう。
合格後の主なキャリアパスを紹介します。

関連するAWS認定資格の取得

AWS Certified AI Practitioner認定を取得した後は、より専門的なAWS認定資格に挑戦しましょう。
まずは、先に紹介したAWS Certified Machine Learning – Specialtyがおすすめです。
この資格取得を目指すことで、AIと機械学習について、より高度な知識を習得できます。
また、データ分析に興味がある場合は、AWS Certified Data Analytics – Specialty 認定も選択肢の1つでしょう。
ほかにも、クラウドアーキテクトを目指すなら、AWS Certified Solutions Architect – Associate 認定が適しています。
このように、さまざまな資格を組み合わせることで、AIとクラウドの両面で強みを発揮できます。

AIや機械学習分野でのキャリアアップ

AWS Certified AI Practitioner認定は、AIや機械学習分野でのキャリアアップにも役立ちます。
たとえば、AIプロジェクトマネージャーとして活躍する道もあります。
AIプロジェクトマネージャーは、AIの基礎知識を活かし、プロジェクトの管理や戦略立案を担当する人物です。
また、AIコンサルタントとしてのキャリアも考えられます。
こちらは、企業のAI導入を支援し、最適なソリューションを提案する役割です。
さらに、データサイエンティストへの転身も可能です。
AI Practitionerの知識をベースに、統計学やプログラミングスキルを磨くことで、データ分析のスペシャリストになれます。
ビジネス側の立場でAIを活用したい場合には、AI戦略マネージャーという選択肢もあります。

AWS Certified AI Practitioner 認定のまとめ

AWS Certified AI Practitioner 認定は、AIと機械学習の基礎が問われる試験です。
試験内容は技術面だけでなく、ビジネス応用や倫理面まで幅広くカバーしており、AIの総合的な理解を深められます。
効果的な学習方法を活用し、さらに試験当日の注意点を押さえることで、合格への道が開けるでしょう。
AIや機械学習に興味がある方は、この機会にAWS Certified AI Practitioner 認定試験の受験を検討してみてはいかがでしょうか。

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