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【2025】事務職の転職は未経験でも可能?人気の転職先や向いている人・おすすめ資格も紹介

転職先の選択肢として、事務職は常に上位にランクインする人気の職種です。未経験者を歓迎する企業も増えていますが、一方で経験を重視する企業も多く、未経験からの転職に不安を感じる方もいるでしょう。

そこでこの記事では、事務職での転職は未経験でも可能であるかを検証してみました。事務職で人気の転職先や向いている人、おすすめ資格も紹介するので、事務職での転職を考えている方はぜひ参考にしてください。

事務職の転職は未経験でも可能?

事務職の転職は未経験でも可能?

未経験から事務職への転職は、十分に実現可能です。現在の求人市場を見ると、「未経験OK」と明記された事務職の募集が多数存在します。

事務職未経験の求人数は?

具体例として、大手求人サイト「求人ボックス」で東京都の未経験事務職求人を検索したところ、395,471件の求人が見つかり、そのうち2025年3月3日時点で掲載された新しい求人は45,553件でした。

さらに、「未経験者歓迎」といった要項を含めると、求人数はさらに増加します。これらのデータからも、未経験からの事務職転職が現実的であることが裏付けられているといえるでしょう。

データ参考:求人ボックス

企業はなぜ未経験者を採用する?

未経験者でも事務職として採用されるのには、いくつかの理由があります。

一つ目の理由としては、事務作業は適切な研修を受ければ習得できると考えられているためです。「求人ボックス」を見ても、「丁寧に教えますので安心して働けます」、「同じ業務を行うスタッフがいるので安心です」といった記載も多く、採用にあたりサポート体制を整えているケースも多く見受けられました。

企業側にとっても、未経験者を一から育成することで、自社の業務スタイルに合った人材を育てられるというメリットがあります。また、「派遣から直接雇用の可能性あり」と記載されている求人もあり、まずは派遣社員として実力を見極めたうえで正社員として採用するケースが多い点も特徴的でした。

未経験者の採用条件は?

しかし、「未経験歓迎」とされていても、完全にゼロの状態からの転職は難しいのが現実です。

多くの求人には、「基本的なPC操作ができる方」「Excelの使用経験がある方」といった条件が記載されています。実際に、「日本語入力・テンキー入力」など、最低限のPCスキルを求める企業が多いのも事実です。

また、「社会人経験2年以上」という条件を設定している求人もあります。

これは、事務職が社内外の多くの人と関わるため、基本的なビジネスマナーや円滑なコミュニケーション能力が求められるためです。年齢層に関しては、「幅広い年齢層が活躍中」明記した求人が多いため、年齢が転職時の大きな障壁にならないことも伺えました。

未経験者に求められるのは?

事務職の未経験者に求められるスキルは、主に以下の5つです。

  1. 正確性・信頼性
  2. 協調性
  3. コミュニケーション能力
  4. 時間管理スキル
  5. マルチタスク能力

事務職は「縁の下の力持ち」として、正確性と信頼性が求められる仕事です。求人の中にも「正確な処理と、明るく丁寧な対応が必要です」と記載されているように、細かい作業をミスなくこなす力が求められます。

また、求人には「アットホームな職場」「穏やかな社員が多い」といった記載がよく見られることからも、事務職の転職にはチームワークやコミュニケーション能力が重視されていることが分かります。

さらに、事務職は「データ入力」「ファイリング」「電話・来客対応」など、複数の業務を同時進行で行うことが多いため、事務職未経験者の転職時にもマルチタスク能力や時間管理スキルが求められていると推察されます。

事務職の転職で必要なスキルは?

事務職の転職で必要なスキルは?

事務職への転職時に求められるのは、オフィスワークにおける基礎スキルです。

オフィスソフトを使いこなす能力は必須条件

現代のビジネス環境では、業務のデジタル化が急速に進み、事務作業効率化の重要度が高まっています。もちろん、未経験から事務職を目指す場合でも、ワードやエクセルといったオフィスソフトを使いこなす能力はもはや必須条件です。

実際に、多くの求人情報では、データ入力、文書作成、表計算といった基本的な操作能力が重視される傾向にあり、「オフィスソフト経験者」と明記した企業も少なくありません。したがって、事前に自身のスキルを客観的に証明できるMOSなどの事務職関連資格を取得しておくと、転職時の大きなアピール材料となるでしょう。

事務職の転職におすすめの資格

事務職の転職におすすめ資格

ここでは、先ほどお伝えしたマイクロソフトオフィスの人気資格・MOS、簿記で人気の日商簿記検定をご紹介します。

①MOS

MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)は、エクセルやワードなどのマイクロソフトオフィス製品の操作スキルを証明する国際資格です。MOSの人気と知名度はオフィス資格で群を抜いており、社員の業務効率向上、入社前研修にMOSを導入している企業もあるほどです。

MOSの試験は実技形式で行われるため、単なる知識ではなく「実践的なスキルがある」とアピールできるのも特徴です。さらに、一般レベルからエキスパートレベルまで段階的に取得できるので、自分のスキルに合わせて挑戦できるのも魅力といえるでしょう。

効率的にMOS合格を目指せる!MOS対策短期集中講座

ProSkilllのMOS対策短期集中講座は、ワード・エクセル初心者でもわずか2日で合格を目指せる実践的セミナーです。

学習時にはMOS試験範囲を網羅した教材を使い、基礎から段階的に学びながら、最終ステップとして実践形式の模擬試験を実施します。カリキュラムはワードからスタートするため、文字入力に不安がある方にもおすすめです。

エクセル初心者におすすめ!Excel基礎セミナー講習

エクセルスキルに不安があるという方は、エクセルの基本操作から学べるProSkilllのExcel基礎セミナー講習からスタートしましょう。

当セミナーエクセルのはエクセルの画面操作や初期設定からスタートし、グラフ作成やデータ管理、エクセル関数の使い方と段階的に学習します。実際の業務を想定したカリキュラムを通して、実践的なエクセルスキルを確実に習得できます。

エクセルスキルに関しては以下の記事で解説しています。MOSについても詳しく紹介しているので、こちらもぜひご一読ください。

②日商簿記

事務職未経験の転職におすすめの資格には、日商簿記検定も挙げられます。日商簿記検定は、経理事務に必要な会計知識、財務諸表の読解力、経営管理スキルを証明する資格です。

簿記の資格は数多くありますが、日本商工会議所が主催している日商簿記は、その権威や難易度の高さから、多くの企業で高く評価されています。日商簿記1級は簿記最高峰のスキルとされており、公認会計士の足掛かりにもなるほど難関資格です。

日商簿記は簿記初級(旧:4級)から1級まで4段階あり、一般的に評価されるのは3級以上です。ただし、2級になると工業簿記が試験内容の半数を占めるため、まずは貸借対照表・損益計算書を主とした商業簿記のみで受験できる3級取得を目指すと良いでしょう。

未経験での事務職転職は資格取得が有利

先ほど紹介したMOSと日商簿記検定は、それぞれ「パソコンスキル」と「会計知識」を証明する資格です。この2つを組み合わせることで、「PCも会計もできる人材」として事務職転職時の大きな強みを持てます。

未経験からの事務職転職では、他の応募者との差別化が重要です。資格を取得することで「未経験でも即戦力になれる」ことを示せれば、採用の可能性は大幅にアップします。

資格勉強は決して簡単ではありませんが、それを乗り越えることで、新しいキャリアの道が開けます。まずは無理のない範囲で学習をスタートし、一歩ずつスキルを身につけていきましょう。オフィス系の人気資格・MOSを短期で効率的に取得したい方は、ぜひ以下のセミナーもご検討ください。

事務職の転職で人気の業種

事務職の転職で人気の業種

事務職への転職を検討しているけれど、どのような業種があるのか分からないという方も多いのではないでしょうか。

そこで、以下では求人サイト「求人ボックス」の最新求人情報をもとに、事務職未経験者の転職先の人気度を考察してみましょう。

事務職の未経験者の最新求人情報

以下の企業では、未経験でも事務職に挑戦できる環境が整っています。ぜひ、求人市場で人気の業種が、転職先としての希望条件に沿っているかご確認ください。

勤務先の種類 仕事内容 概要
メーカー系 一般事務 大手企業・車通勤可
医療・福祉系 医療事務 クリニック勤務・残業少
IT・通信系 一般事務・ITサポート 在宅勤務あり・土日祝休み
金融・不動産系 受付事務・データ入力 高時給・駅チカ
建設・インフラ系 現場事務・プロジェクトサポート 年間休日120日以上・住宅手当あり
メディア・放送系 事務・バックオフィス 残業なし・エクセル必須
物流・運送系 事務員 残業なし・土日祝休み
サービス系 受付事務・インサイドセールス 研修充実・学歴不問

参照元:求人ボックス

事務職未経験者の転職先で人気の業種は?

上記の求人情報を分析し、事務職未経験者に人気と考えられる業種を4つ選出しました。

①IT・通信系事務職

IT・通信系の事務職は土日祝休みの求人が多く、加えてテレワークの普及により「在宅勤務可」も多く見られました。ワークライフバランスを重視する方、ITスキルでキャリアアップを目指す方に人気の転職先であることが伺えます。

②医療・福祉系事務職

医療・福祉系の事務職は、クリニック勤務が中心で残業が少ない点が特徴です。さらに、医療業界は景気に左右されにくく、未経験者向けの研修制度が充実している点からも、事務職で人気の転職先と推察されます。

③金融・不動産系事務職

金融・不動産系の事務職は、受付事務やデータ入力など簡易な事務業務が中心です。かつ、高時給かつ駅チカの職場が多いため、事務職未経験者、通勤の利便性を重視する方に人気と考えられます。

④建設・インフラ系事務職

建設・インフラ系の事務職は、年間休日120日以上や住宅手当の支給といった福利厚生の充実が魅力です。事務職の求人数も安定していることから、事務職未経験者の転職先に人気と推察されます。

高収入を目指すなら貿易事務がおすすめ

事務職で高収入を目指すなら、貿易事務がおすすめです。貿易事務は、海外とのやり取りや輸出入に関する書類作成・手続き、通関業務など、専門的な知識やスキルが求められるため、一般的な事務職よりも給与水準が高い傾向にあります。

語学力や貿易に関するスキルを持っている方、もしくはこれらのスキル取得に興味がある方に適した転職先といえるでしょう。特に、TOEIC(500点〜650点程度)、外国語でのコミュニケーションに自信がある方は、ぜひ貿易事務を目指してみてください。

事務職の転職に向いている人

事務職の転職に向いている人

そもそも、事務職の転職にはどのような人が向いているのかと気になる方も多いでしょう。

ここでは、事務職の転職に向いている人をリストアップしてみました。事務職への転職を考えている方は、ぜひチェックしてみてください。

  • デスクワークが苦にならない人
  • ルーチンワークを適切にこなせる人
  • 1つ1つをきちんとこなせる人
  • 正確性と丁寧さを持つ人
  • 管理能力が高い人
  • 細かい指示が苦にならない人
  • 的確に相手に情報を伝えられる人
  • パソコン操作が苦にならない人
  • 臨機応変に対応できる人
  • 長時間集中して作業ができる人
  • 必要な情報を効率的に収集し、整理できる人

これらの特徴に当てはまる方は、事務職への適性が高いといえるでしょう。しかし、「客観的に自分を評価できない」という方もいると思います。そんな場合は、転職エージェントを活用してみましょう。

転職エージェントは、一人ひとりの適性をしっかり見極め、最適な転職先を紹介してくれます。おすすめの転職エージェントは以下の記事で紹介しているので、ぜひこの機会にご一読いただき、より転職活動をより有意義なものにしてください。

【2025】おすすめ転職エージェント!費用や利用するメリットなどを解説

事務職の転職についてまとめ

事務職の転職を成功させるためには、事前の準備が重要です。特に、資格は「できること」を具体的に示す指標となるため、未経験でも資格の有無によって採用確率、そして実際に採用された後の業務時にも大きな効果を発揮します。

事務職は、未経験からでも挑戦しやすい職種の一つですが、競争率は決して低くありません。そのため、資格取得を通じて自身のスキルを客観的に証明することが、転職成功への近道となります。

事務職での転職に強いMOS資格を取得して、自信をもって事務職への転職にチャレンジしてみてください。

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