昨今はSNSに力を入れている企業も多く、動画編集スキルがある人材の需要は高まっています。しかし、動画編集を使う仕事への転職は未経験からでもできるのでしょうか。
本記事では、動画編集の転職について紹介しています。また、おすすめのソフトや必要なスキルも解説しているので、映像業界への転職を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
未経験でも動画編集の仕事に転職できる？
未経験からでも動画編集の仕事に転職することは可能です。ただし、動画編集のみを専門に行う求人は少なく、多くの場合はほかのデスクワークも兼任する形になります。
主な転職先としては、映像制作会社やWebメディアの運営会社、エンタメ業界などが挙げられます。
特に、YouTubeやSNS動画の需要が高まっている昨今は、スキル次第で未経験でも十分に転職のチャンスはあるでしょう。
また、就職ではなく副業として動画編集をしたい場合は、以下の記事を参考にしてください。動画編集を副業でするメリットや、案件の獲得に必要なことなどについて解説しています。
動画編集の転職に必要なスキル
動画編集の仕事に転職するには、以下のようなスキルが必要です。
- 動画編集ソフトの操作スキル
- デザインスキル
- コミュニケーションスキル
これらのスキルについて詳しく見ていきましょう。
①動画編集ソフトの操作スキル
動画編集で転職するうえで、ソフトの基本的なスキルは必須です。動画編集ソフトはできることが多い一方で、基礎を身につけておかないと感覚的に作業できません。
映像のカットやテロップの挿入、BGMの調整など、基本的な操作方法はしっかりマスターしておきましょう。また、サムネイル作成のためにIllustratorやPhotoshopなどの画像編集スキルもあると現場で重宝されます。
また、Photoshopの基本操作を学ぶなら、Photoshop基礎セミナー講習がおすすめです。実際に作品作りをしながら使い方を学べるため、実践的なスキルが身につくでしょう。
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②デザインスキル
デザインのスキルがあれば、視覚的に魅力的な動画を作成できます。特に、動画のレイアウトや色使い、フォント選びなどはデザインスキルが問われる要素です。
見やすいデザインは、再生数や視聴時間にも直結するので、身につけておいて損はないでしょう。
③コミュニケーションスキル
動画編集は一人で完結する仕事ではありません。映像制作では、ディレクターやカメラマンなど、他職種と連携する場面が多く、スムーズに作業を進めるにはコミュニケーションスキルが不可欠です。
特に、ディレクションの仕事に興味のある方は、コミニュケーションスキルを鍛えておく必要があるでしょう。
また、動画編集を副業として稼ぎたい方は、以下の記事を参考にしてください。動画編集で稼ぐためのロードマップについて解説しています。
動画編集の転職におすすめのソフト
動画編集で転職するなら、ソフトを扱えるようになっておく必要があります。動画編集の転職におすすめのソフトは以下の3つです。
- Adobe Premiere Pro
- Power Director
- AviUtl
これらのソフトの特徴について見ていきましょう。
①Adobe Premiere Pro
Adobe Premiere Proは、プロの現場でも使用されている高機能な動画編集ソフトです。カット編集やテロップの挿入、音声の調整など、動画制作に必要な機能が網羅的に使用できます。
また、同じAdobe製品であるPhotoshopやAfter Effectsとの連携もできるため、サムネイル作成や高度なアニメーションの演出も効率的に行えます。さらに、AIを活用した自動翻訳や文字起こし機能も搭載されており、面倒な作業を効率化できるのも魅力です。
| 開発元 | Adobe |
| 無料期間 | 7日間 |
| 料金（税込み） |
|
②Power Director
PowerDirectorは、Windows向けの動画編集ソフトです。2024年9月時点で、9年連続国内販売本数シェアNo.1を記録している実績から、多くの方に支持されているのがわかります。
エフェクトやパーティクル、トランジションなど、動画編集に必要な基本機能が充実しているため、日常的な動画制作には十分対応できます。
また、買い切り型とサブスクリプション型のプランが用意されており、利用スタイルに合わせて柔軟に選べるのも魅力のひとつです。操作性も高く、はじめて動画編集に挑戦する方にも適したソフトといえるでしょう。
| 開発元 | サイバーリンク |
| 無料期間 | 30日間 |
| 料金（税込み） |
|
③AviUtl
引用：AviUtl
AviUtlは、日本で開発された無料の動画編集ソフトです。シーンの合成やカット、動画のリサイズといった基本的な編集機能を備えており、シンプルながらも実用的な編集が可能です。
最大の特徴は、プラグインによる高い拡張性にあります。プラグインを導入することで、対応入力フォーマットを増やしたり、一部の処理を高速化したりと、ユーザーの目的に応じたカスタマイズが可能です。
無料で利用できるため、お試しで動画編集を初めてみたい方におすすめです。
| 開発元 | KENくん |
| 無料期間 | ー |
| 料金（税込み） | 無料 |
動画編集の転職に必要なスキル
動画編集で転職したいなら、以下の基本的な操作スキルは身につけておきましょう。
- カット編集
- テロップ編集
- サウンド編集
これらの転職に必要なスキルについて見ていきます。
①カット編集
カット編集とは、撮影した映像の不要な部分を取り除いて、必要なシーンだけをつなげる作業です。Adobe Premiere Proでのカット編集の方法は以下のとおりです。
- 映像の素材を配置する
- 再生ヘッドをカットしたい位置に移動する
- ツールバーから「レーザーツール」を選択する
- カットしたい始まりと終わりの位置でクリックする
- ツールバーから「選択ツール」を選択する
- カット部分を選択する
- Deleteキーで削除する
- 削除によってできた空白を選択して、再度Deleteキーで削除する
カット編集は動画のテンポや見やすさを大きく左右するため、時間をかけて丁寧に行いましょう。
②テロップ編集
テロップ編集とは、動画内に文字を挿入して、話している内容を視覚的に伝えるための編集です。Adobe Premiere Proでのテロップ編集の方法は以下のとおりです。
- ツールバーから「横書き文字ツール」を選択する
- タイムラインでテロップを挿入したい時間に再生ヘッドを合わせる
- プログラムモニター内でクリックして文字を入力する
- 移動ツールで位置を調整したり、プロパティパネルからフォントを変更したりする
視認性の高いフォントを選んだり、背景とのコントラストを意識したりすると、より見やすいテロップになるでしょう。
③サウンド編集
サウンド編集は、BGMや効果音、ナレーションなどの音声を調整する作業です。Adobe Premiere Proでのサウンド編集の方法は以下のとおりです。
- オーディオ素材を配置する
- ウィンドウメニューから「オーディオトラックミキサー」を選択する
- ボリュームをドラッグして音量を調節する
BGMは主張しすぎず、ナレーションや会話を邪魔しない音量が理想的です。必要に応じて効果音を挿入することで、より印象的な動画に仕上がります。
動画編集用のサムネイルを作る方法
動画編集を行うなら、サムネイルも自分で作れるようになっていると、転職時に重宝される人材となります。AdobeのPhotoshopを使ってサムネイル画像を作成する手順について見ていきましょう。
手順①新規ファイルを作成する
まずは、作業するアートボードの設定を行います。ホーム画面から「新規」を選択して設定画面を開き、以下のように設定しましょう。
- サイズ：1280ピクセル×720ピクセル
- 解像度：72ピクセル/インチ
- カラーモード：RGBカラー
画像サイズは、YouTubeサムネイルに推奨されている16：9のアスペクト比になるように設定します。
手順②背景を設定する
サムネイルの背景となる素材を設定します。背景に画像を使いたい場合は、ファイルメニューから「埋め込みを配置」を選択して、任意の画像ファイルを読み込みます。
読み込んだ画像ファイルは移動ツールを使って、位置やサイズの調整を行いましょう。また、今回はテキストを目立たせるために、黒の塗りつぶしレイヤーを重ねて、不透明度を10％にしています。
手順③テキストを入力する
サムネイルの中でもっとも目を引く要素がテキストです。テキストツールから「横書き文字ツール」を選択して、任意の文字を任意の場所に配置します。
このとき、フォントは動画に合ったテイストのものを選択しましょう。今回は可読性を上げるために、レイヤースタイルから黒色のドロップシャドウを適用しています。
手順④デザインを調整する
最後にデザインの調整を行います。フォントの大きさを変更したり、サブテキストを追加したりしましょう。
今回は、画像の内側に白い枠線を追加してアクセントになるように調整しています。
手順⑤画像を書き出す
最後に作成した画像を書き出しましょう。ファイルメニューの「書き出し」から「Web用に保存（従来）」を選択します。
フォーマットは「JPEG」にし、「保存」を選択することで、画像の書き出しを行えます。
また、Photoshopの基本的な使い方をマスターして、サムネイル作成のスキルを身に付けたい方は、Photoshop基礎セミナー講習がおすすめです。Photoshop基礎セミナー講習では、Photoshopでタイポグラフィックを作成する方法や、画像同士を合成する方法などを学習できます。
動画編集の転職についてのまとめ
今回は、動画編集に未経験でも転職できるのかや、転職に必要なスキルなどについて紹介しました。動画編集を使った仕事には、未経験からでも転職が可能です。
特にYouTubeやSNS動画の需要拡大により、映像制作のスキルを持つ人材のニーズは年々高まっています。動画編集の仕事に興味のある方は、まずソフトの基本的な操作スキルを身につけるところから始めましょう。
