MOS資格は、対象ソフトや試験レベル、対応するOfficeのバージョンによって複数の種類が用意されています。それぞれの違いを理解することで、自分に合った資格や学習方法を選びやすくなるでしょう。
本記事では、MOS資格の科目やレベル、バージョンの種類を詳しく解説します。また、効率的に学べるセミナーもあわせて紹介するので、資格取得を目指している方はぜひ参考にしてください。
MOS資格とは
MOS資格は、Microsoft Office Specialistの略称で、Microsoft Officeソフトのスキルを客観的に証明できる国際的な資格です。
WordやExcelをはじめとするOffice製品の操作能力を測る試験で、受験者数は累計500万人を超える国内最大規模の資格試験として知られています。
MOS資格は、日常的にOfficeソフトを使用する学生や社会人に限らず、スキルアップを目指すシニア層にも人気があります。
操作スキルの証明として就職や転職活動に活用できるほか、職場での業務効率向上にも役立つ資格です。
MOS資格の科目の種類
MOS資格には、以下の種類の科目が用意されています。
- Excel
- Word
- PowerPoint
- Access
- Outlook
これらの科目について見ていきましょう。
科目の種類①Excel
Excelには、一般レベルと上級レベルの2種類が用意されています。
一般レベルでは、数式や関数の作成、名前付き範囲の定義など、基本的な操作が求められます。
一方で、上級レベルでは条件付き書式の設定やピボットテーブルの作成、マクロの編集など、より高度なスキルが求められるのが特徴です。
また、Excelのスキルを証明できる資格の取得を検討している方は、以下の記事を参考にしてみてください。
MOSを含めたExcelに特化した試験について紹介しています。
Excelの資格取得を検討している方は、ぜひあわせてご覧ください。
科目の種類②Word
Wordには、一般レベルと上級レベルの2種類が用意されています。
一般レベルでは、文字の書式設定や表の作成、テキストボックスの挿入など、基本的な操作が求められます。
一方で、上級レベルでは文書やスタイルの管理、マクロの作成など、より高度なスキルが求められるのが特徴です。
科目の種類③PowerPoint
PowerPointは、一般レベルの1種類のみ用意されています。
スライドショーの設定やリンクの挿入、アニメーション設定など、基本的な操作が求められます。
また、PowerPointのMOSで出題される詳しい範囲や難易度について知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
ほかにも、MOS以外でおすすめのPowerPointの資格についても紹介しているので、PowerPointの資格取得を検討している方は、ぜひあわせてご覧ください。
科目の種類④Access
Accessには、一般レベルと上級レベルの2種類が用意されています。
一般レベルでは、データベースの作成やテーブルの作成、フォームの書式絶対など、基本的な操作が求められます。
一方で、上級レベルではデータベースの管理やクエリの作成、レポートのコントロール設定など、より高度なスキルが求められるのが特徴です。
科目の種類⑤Outlook
Outlookは、一般レベルの1種類のみ用意されています。メールの作成や編集、予定表の管理など、基本的な操作が求められます。
MOS資格のレベルの種類
MOS資格には、以下2つのレベルの種類が用意されています。
- 一般レベル
- 上級レベル(エキスパート)
これらのレベルの種類についてそれぞれ見ていきましょう。
レベルの種類①一般レベル
MOS資格の一般レベルは、Officeソフトを使った基本操作や日常業務で必要なスキルを証明できる資格です。
パソコンの基礎スキルを証明できる資格として、高い人気を誇ります。
例えば、Excelでは基本的な表作成や関数の利用、Wordでは文書のフォーマット設定やレイアウト調整などが試験範囲に含まれます。
これからOfficeソフトを学ぶ初心者でも十分に合格を目指せる内容となっており、受験者の合格率は約80%と比較的高めです。
そのため、初心者がまず目指す資格としておすすめです。
レベルの種類②上級レベル(エキスパート)
MOS資格の上級レベル(エキスパート)は、Officeソフトの高度な機能を使いこなせるスキルを証明する資格です。
Excelではピボットテーブルや高度なデータ分析、Wordではスタイルの管理やカスタマイズなど、専門性が高い内容が含まれます。
実務経験者や専門職を目指す方にとっては、業務スキルのアピールに最適な資格です。ただし、試験の難易度は一般レベルよりも高めで、合格率は約60%です。
それでも、半数以上は合格できる難易度なので、日常的にOfficeソフトを使う方は、積極的にチャレンジしてみるのもよいでしょう。
また、MOSの難易度についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
試験の合格点や、難易度を左右する要因について解説しています。
MOS資格のバージョンの種類
MOS資格は、「365」「2019」「2016」の3つのバージョンで試験が実施されています。これらはそれぞれMicrosoft Officeの対応するバージョンにもとづいており、最新の「365」が最もおすすめです。
一方、自分が日常的に使用しているOfficeソフトのバージョンに合わせて資格を取得するのも一つの方法です。
例えば、職場や学校で2019や2016を使用している場合は、それに対応した試験を選ぶことで実用性が高まります。
試験形式はどのバージョンの種類でも大きく変わらないため、自分に合ったバージョンを選ぶことで効率よく資格取得を目指せます。
しかし、就職や転職でMOS資格を利用したいなら、なるべく最新バージョンを受験するようにしましょう。
MOS資格を学べるセミナー
MOS資格の学習を効率良く行うなら、セミナーの利用がおすすめです。
- ProSkilll「MOS対策講座」
- ヒューマンアカデミー「Office資格対策講座」
- ユーキャン「MOS講座」
上記のセミナーの特徴について見ていきましょう。
セミナー①ProSkilll「MOS対策講座」
ProSkilllの「MOS対策講座」は、MOS資格に必要なスキルを基礎から学べるセミナーです。
セミナーでは、WordやExcelの基本操作からグラフィック要素の挿入、データ管理、関数や数式の活用法、グラフ作成まで、試験で重要な内容を網羅的に学べます。
さらに、セミナーでは模擬試験も実施されるので、本番と似た環境で効率的に試験対策が可能です。
受講形態は、会場受講またはオンラインのライブウェビナーから自分に合った方法を選べます。
受講料はどちらも税込み38,500円で、手厚いサポートが特徴です。短期間でMOSの合格を目指したい方におすすめのセミナーといえます。
運営 | ProSkilll |
受講形態 | 会場受講、ライブウェビナー |
受講料(税込み) | 38,500円 |
セミナー②ヒューマンアカデミー「Office資格対策講座」
ヒューマンアカデミーの「Office資格対策講座」は、Excel、Word、PowerPointのMOSを対策できるセミナーです。
累計合格者16,000人以上の実績があり、就転職に役立つスキルの取得を目指す方におすすめです。
講座内容は、パソコン初心者や操作に不安を抱える方でも安心して学べる内容となっています。
また、通学とオンラインから好きな学習スタイルを選べるのも特徴です。
さらに、受講者には就職や転職のサポートも提供されるため、資格取得後のキャリアの心配も少ないでしょう。
柔軟な学習環境と手厚いサポートで、多忙な方にもおすすめのセミナーといえます。
運営 | ヒューマンアカデミー |
受講形態 | 通学、オンライン |
受講料(税込み) |
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※受講料は入学金55,000円(税込み)と教材費が別途必要
セミナー③ユーキャン「MOS講座」
引用:ユーキャン「MOS講座」
ユーキャンの「MOS講座」は、MOS 365を対策できる通信教育講座です。
テキストとWEB動画を組み合わせた学習スタイルで、最短1ヶ月でMOSに合格できるほどのスキルを身につけられます。
オリジナル動画では操作手順が分かりやすく解説されているため、初学者でも基礎からしっかり学習を進められます。
また、本番さながらの模擬試験では自動採点や結果分析も可能です。
また、9つのコースから自分に合ったものを選べる柔軟性も魅力です。料金はコース内容によって16,000円から44,000円まで幅広く設定されています。
通信講座ならではの柔軟なスケジュールで学びたい方は、ユーキャンのMOS講座がおすすめです。
運営 | ユーキャン |
受講形態 | 通信教育 |
受講料(税込み) |
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MOS資格の種類についてのまとめ
今回は、MOS資格の科目やレベル、バージョンなどの種類について紹介しました。
MOS資格は、ExcelやWordをはじめとした5つの科目があり、それぞれ一般レベルと上級レベル(エキスパート)に分かれています。また、バージョンも最新の「365」を含む複数バージョンが用意されており、目的や使用ソフトに合わせて選択可能です。
MOS資格のさまざまな種類から、自分に合ったものを選択して試験にチャレンジしてみてください。
