MOS資格は、持っていることでWordやExcelなどのOfficeソフトの操作スキルを証明できることから人気の高い資格です。しかし、古いバージョンの資格や職種との関連性が薄い場合、記載するべきか悩むこともあるでしょう。
本記事では、MOS資格を履歴書に書くメリットや正しい記載方法、注意すべきポイントについて解説します。MOS資格を有効活用するための勉強法や書き方の具体例もあわせて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
MOS資格を履歴書に書くのは恥ずかしい？
MOS資格は恥ずかしいから履歴書に書けないという意見を目にすることがあります。MOSはOffice製品のスキルを証明できるれっきとした資格なので、恥ずかしいことはありません。
しかし、以下に当てはまる場合はMOS資格が評価されないケースがあるので注意が必要です。
- 古いバージョンのMOS資格
- Officeソフトと関連の薄い職種
これらの、MOS資格が評価されにくいケースについて見ていきましょう。
MOSが評価されないケース①古いバージョンのMOS資格
MOS資格は、Microsoft Officeの操作スキルを証明する資格ですが、古いバージョンの資格は評価が下がる場合があります。
例えば、Office2016やOffice2019といった旧バージョンの資格を所有している場合、最新のバージョンとの操作性や機能の違いから、企業側から実際の業務に即していないと判断されるかもしれません。
特に、最新のバージョンを導入している企業では、最新のツールを使いこなせる人材が求められるでしょう。
対策として、できるだけ最新バージョンのMOS資格を取得することや、場合によっては最新バージョンで資格を取り直すことが挙げられます。
MOSが評価されないケース②Officeソフトと関連の薄い職種
MOS資格が評価されないもう一つのケースとして、応募する職種とOfficeソフトのスキルが直接的に関連しない場合が挙げられます。
例えば、現場職やエンジニア職など、日常的にWordやExcelを使わない職種では、MOS資格が大きなアピールポイントにはならないことがあります。
ただし、職務内容に多少なりともOfficeソフトを使用する場面があれば、業務効率化や書類作成能力の証明として一定の評価を得られるでしょう。
それでも、資格を十分活かすためには、Officeソフトが頻出する業種を選択することが大切です。
また、MOS資格が恥ずかしいといわれる理由については、以下の記事で解説しています。
MOS資格のメリットも詳しく紹介しているので、MOS資格を取っても意味があるのか不安だという方は、ぜひこちらもあわせてご覧ください。
MOS資格を履歴書に書くメリット
MOS資格は、Microsoft Office製品のスキルを客観的に証明できる資格です。
特にExcelやWord、PowerPointといったOfficeソフトは、多くの業界で使用されており、その操作スキルを持つことは企業にとって大きなメリットとなります。
履歴書にMOS資格を記載することで、一定水準以上のスキルを持っているという信頼性を得られます。
採用担当者にとっても資格はスキルを判断する明確な指標となるため、選考においてプラスに働くでしょう。
さらに、MOS資格を持っていることで学習意欲をアピールできるのも特徴です。
これらの理由から、取得したMOS資格は積極的に履歴書に記載して、自分のスキルをアピールしましょう。
MOS資格を履歴書に書く際のポイント
資格は履歴書の書き方によって、採用担当者の評価が異なります。MOS資格を履歴書に書く際は、以下のポイントに注意が必要です。
- 正式名称を記述する
- 科目・バージョン・レベルを記述する
- 西暦・和暦を統一する
履歴書の書き方で損をしないためにも、これらの書き方のポイントについて見ていきましょう。
ポイント①正式名称を記述する
MOS資格を履歴書に書く際は、資格の正式名称を記載することが大切です。
MOS資格の正式名称は「Microsoft Office Specialist」であり、略称だけで記載すると採用担当者に正確な資格内容が伝わらない可能性があります。
資格の正式名称を記載することで、資格内容が明確になるだけでなく、採用担当者に丁寧な印象を与えることもできるでしょう。
ポイント②科目・バージョン・レベルを記述する
履歴書には、ExcelやWordなどの取得したMOS資格の科目や、365や2019などのバージョン、および一般やエキスパートなどのレベルを正確に記載しましょう。
MOS資格はバージョンごとに試験内容が異なるため、どのバージョンで取得したかを明確に示すことが重要です。
例えば、「Microsoft Office Specialist Excel 2019（エキスパート）」のように記載することで、具体的なスキルセットを採用担当者に伝えられます。
これらをすべて履歴書に書いておくことで、採用担当者が面接時に取得したバージョンやレベルを応募者に質問する手間を省けます。
ポイント③西暦・和暦を統一する
履歴書で資格取得日を記載する際は、西暦と和暦を混在させないように注意しましょう。例えば、「2023年3月取得」と「令和4年11月取得」のように形式が異なると、時系列がわかりにくくなるため、採用担当者に読みにくい履歴書だという印象を与えます。
細かなことでも、採用担当者の印象を悪くすると採用に悪影響が出る可能性があります。
形式をどちらかに統一することで、履歴書全体の一貫性が保たれ、見やすいレイアウトになるでしょう。
採用担当者は短時間で多くの応募書類を確認するため、細かな点でも読みやすさを考慮することが重要です。
MOS資格を履歴書に書く際の正しい書き方
履歴書にMOS資格を記載する際は、正式名称や取得年月、科目、バージョンを正確に記載することが重要です。
以下の表を参考に、具体的な書き方を確認しましょう。
| 年 | 月 | 免許・資格 |
| 2023 | 3 | Microsoft Office Specialist Excel 365 （エキスパート） 合格 |
| 2023 | 11 | Microsoft Office Specialist Word 365 （エキスパート） 合格 |
一方で以下のように西暦と和暦が統一されていなかったり、略称で資格を書いたりするのは不適切です。
| 年 | 月 | 免許・資格 |
| 2023 | 3 | MOS Excel 365 合格 |
| 令和6年 | 2 | MOS Word 365 合格 |
履歴書に正確に記載することで、資格の価値をしっかりとアピールできます。
MOS資格の効率的な勉強方法
MOS資格の合格には、効率的な勉強が欠かせません。MOS資格対策をする際におすすめの勉強方法は以下のとおりです。
- 試験範囲を把握絞って学習する
- 模擬試験を繰り返し実施する
- 動画教材や講座を活用する
これらの勉強方法についてみていきましょう。
勉強方法①試験範囲を把握絞って学習する
MOS資格の効率的な勉強の第一歩は、試験範囲を正確に把握することです。MOS試験はOffice製品の操作スキルを測る実技試験で、出題範囲が公開されています。
Excelでは、以下のようにテーブルのデータを並び替えするスキルなどが問われます。
そのため、試験勉強をする際は必ず出題範囲を確認し、どの分野を重点的に学ぶべきかを明確にしましょう。
次に、学習計画を立てることも重要です。1日の学習時間や目標達成のスケジュールを決めておくことで、勉強がスムーズに進みます。
また、試験の合格は一定の点数を上回ればよいので、満点を目指さず合格ラインに確実に乗るように勉強を進めることも大切です。
なお、MOS資格を独学で取得するための勉強方法やコツについては、以下の記事で解説しています。独学で合格を目指したい方は、ぜひこちらもあわせてご覧ください。
勉強方法②模擬試験を繰り返し実施する
MOS資格試験では、実際の操作スキルが問われるため、模擬試験を活用して実践力を養うのが効果的です。
模擬試験では、試験形式にならって試験時間内に問題を解く練習ができます。
さらに、間違えた問題を繰り返し復習することで、弱点を克服できる点もメリットです。市販の参考書やオンライン教材には模擬問題が多く収録されているため、これらを活用して本番に備えましょう。
また、模擬問題を解くことで、出題の傾向もつかめるようになるため、試験対策もしやすくなります。
勉強方法③動画教材や講座を活用する
独学に自信がない場合や効率よく学びたい場合は、動画教材やオンライン講座を活用するのがおすすめです。特に、実際の操作画面を見ながら学習できる動画教材は、初心者にも分かりやすく、効率的にスキルを身につけられます。
さらに、動画教材なら通勤や通学などの移動中にも視聴できるため、隙間時間を有効活用できます。
また、講師が解説する講座では、試験で問われやすいポイントや注意点を重点的に学べるため、合格への近道となるでしょう。
有料の講座は試験対策に特化した内容が多いので、短期間で確実に合格を目指す方に最適です。
MOS対策におすすめのセミナー
MOS資格取得を目指す方には、MOS対策講座がおすすめです。MOS対策講座では、WordとExcelを中心に、試験合格に必要なスキルを短期間で効率よく学べるカリキュラムが用意されています。
Wordでは文字や段落の書式設定、表やリストの管理、グラフィック要素の挿入など、文書作成に必要な操作を学習します。
Excelでは、セルデータの管理、関数や数式の活用、グラフ作成、ワークシートの管理など、データ処理の基本から応用までを習得可能です。
また、模擬試験の実施と解説を通じて試験形式に慣れることができるため、本番でもスムーズに対応できるようになるでしょう。
短期間で確実に合格を目指したい方は、ぜひMOS対策講座をチェックしてみてください。
MOS資格と履歴書についてのまとめ
今回は、MOS資格を履歴書に書く際のポイントや、正しい書き方について紹介しました。
MOS資格を履歴書に記載する際は、資格の正式名称を記載し、科目やバージョン、レベルを正確に明示することが重要です。
また、資格取得日を記載する際は、西暦や和暦を統一して書くことで履歴書全体の一貫性を保ち、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。
MOS資格を適切に記載することで、スキルの証明だけでなく、細部まで配慮できる姿勢をアピールできます。ぜひ本記事を参考に、履歴書作成を進めてください。
