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【2025】営業職の仕事とは?仕事内容や種類、キャリアパスを徹底解説

営業職は、コミュニケーション能力や課題解決力、マネジメント力など、さまざまなスキルが身につく魅力的な仕事です。企業の顔として顧客と接する機会が多く、成果が目に見える形で表れる点もやりがいの一つです。

この記事では、営業職の仕事と具体的な仕事内容や種類、さらにはキャリアパスまでを徹底解説します。

この記事を読むことで、営業職の魅力や可能性を深く理解でき、自分に合ったキャリアを描くためのヒントが得られるでしょう。

営業職とは

営業職とは

営業職とは、顧客に自社の商品やサービスを提案し、販売や契約を結ぶ仕事です。企業の収益を支える重要な役割を果たし、顧客との信頼関係構築が求められます。

営業職の仕事内容は、商談や提案書作成、契約手続き、アフターフォローなど多岐にわたります。また営業職の種類には、新規顧客を開拓する「新規営業」や既存顧客を担当する「ルート営業」、課題解決を提案する「提案営業」など、さまざまな種類があります。

高いコミュニケーション能力や柔軟な対応力が求められる一方、成果が明確で成長が実感できる職種です。営業職で培ったスキルは、キャリアアップや他職種でも活かせるため、将来の可能性を広げる選択肢となります。

営業職の仕事内容

営業職の仕事内容

ここでは、営業職の仕事内容について詳しく見ていきましょう。

新規顧客の開拓

新規顧客の開拓は、営業職の中でも重要な業務の一つです。まだ取引のない企業や個人に対して、自社の商品やサービスを提案し、契約や購買に繋げることを目指します。

具体的な方法としては、リストアップされたターゲットに対して電話やメールでアプローチする「テレアポ」、直接訪問して提案を行う「飛び込み営業」、展示会やセミナーで出会った見込み客へのフォローアップなどがあります。

近年では、オンラインツールやSNSを活用して接点を作るデジタルマーケティング型の新規開拓も増えています。

既存顧客との関係構築

既存顧客との関係構築は、顧客満足度を高めながら継続的な取引を実現することを目指すという仕事です。リピート購入や追加契約を促進し、安定した売上を支える役割を果たします。

具体的な業務内容には、定期的なフォローアップや進捗状況の確認、顧客の課題やニーズのヒアリングがあります。また、新しい商品やサービスの提案、活用方法のアドバイス、課題解決のサポートも重要です。

商談や提案活動

商談や提案活動は、顧客に自社の商品やサービスを理解してもらい、契約に繋げるためのプロセスです。顧客の課題やニーズを深く理解し、それに合った最適な解決策を提示することが求められます。

商談の準備段階では、事前に顧客情報を収集し、業界の動向や課題を分析します。その上で、提案内容を具体化し、顧客がメリットを感じられる形でプレゼン資料やデモンストレーションを用意します。

商談中は、顧客の意見や要望を丁寧に聞き取り、疑問点を解消しながら信頼を築くことが重要です。

契約締結と管理

契約締結と管理は、商談や提案活動を経て顧客との合意が得られた際に、契約書の作成・締結を行い、その内容を適切に管理するという仕事です。契約は企業の売上や信頼に直結するため、正確で迅速な対応が求められます。

契約締結にあたっては、顧客と価格や納期、サービス内容などの条件を調整し、双方が納得する形で合意を得ることが重要です。信頼を損なわない対応を徹底することが、顧客との長期的な関係を築く基盤となります。

市場調査と分析

市場調査と分析は、顧客のニーズや競合他社の動向、業界全体のトレンドを把握することで営業活動を効果的に進め、適切な戦略立案や売上向上に繋げる仕事です。

具体的には、アンケートやヒアリングを実施して顧客の声を集めたり、公開されている業界データやレポートを活用したり、さらには競合他社に関する調査を行ったりします。調査結果を基に分析を行い、顧客のニーズや課題を明確化することも大切です。

市場調査と分析を丁寧に行うことで、効果的な提案や商品開発のヒントが得られるだけでなく、営業のターゲット設定やアプローチ方法の最適化、データを活用した見込み客の絞り込み、販売予測が可能になります。

営業職の種類

営業職の種類

営業職には実にさまざまな種類があります。ここでは、数多くある営業職の種類の中から、代表的なものをご紹介します。

  1. 法人営業(BtoB営業)
  2. 個人営業(BtoC営業)
  3. インサイドセールス
  4. フィールドセールス
  5. ルート営業
  6. 提案営業(コンサルティング営業)
  7. 海外営業
  8. 代理店営業
  9. 技術営業(セールスエンジニア)
  10. 飛び込み営業

①法人営業(BtoB営業)

法人営業(BtoB営業)は、企業や団体などの法人顧客を対象に商品やサービスを提案する営業スタイルです。BtoBは「Business to Business」の略で、取引規模が大きい場合が多く、長期的な関係構築が重要視されます。

法人営業の業務内容には、顧客の課題をヒアリングし、その解決に向けた提案を行うことが含まれます。また、顧客の業界動向やビジネスニーズを把握し、それに応じた最適なソリューションを提供する能力が求められます。

提案型の営業が多いため、製品やサービスの知識だけでなく、顧客のビジネスへの理解も必要です。

②個人営業(BtoC営業)

個人営業(BtoC営業)は、個人を対象に商品やサービスを直接販売する営業スタイルです。BtoCは「Business to Consumer」の略で、住宅、不動産、保険、自動車、通信サービスなど、さまざまな業界で活用されています。

個人営業は顧客が個人であるため、購買決定までのプロセスが比較的短く、迅速かつ的確な対応が求められます。顧客の生活背景や価値観を理解し、ニーズに合った提案を行うことが重要です。

また購入後のフォローアップも、顧客との信頼関係を築くための大切なプロセスです。

③インサイドセールス

インサイドセールスは、顧客とのやり取りを主に電話やメール、オンラインツールを活用して行う営業スタイルです。直接訪問せずにリモートで対応するため、効率的な営業活動が可能で、特にIT業界やSaaSビジネスで広く採用されています。

インサイドセールスの主な役割は、見込み顧客のリード育成です。マーケティング部門が集めた見込み客に対してフォローを行い、顧客の興味やニーズを引き出します。

見込み顧客の獲得に効果的なのが、コンテンツSEOです。コンテンツSEOについてはこちらの記事でも詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。

【2025】コンテンツSEOとは?目的や効果・おすすめのセミナーも紹介

④フィールドセールス

フィールドセールスは、顧客のもとを訪問し、直接対面で商談や提案を行う営業スタイルです。対面でのやり取りが基本となるため、顧客の細かい表情や反応を読み取りながら、柔軟な対応が求められます。

フィールドセールスの主な業務には、訪問による新規顧客の開拓や既存顧客へのフォローアップがあります。製品のデモンストレーションやプレゼンテーションを行い、その場で顧客の疑問を解決したり、具体的な提案を行ったりすることが可能です。

⑤ルート営業

ルート営業は、既存顧客を定期的に訪問し、継続的な取引や追加注文を確保する営業スタイルです。新規顧客の開拓とは異なり、すでに取引のある顧客との関係を深め、長期的な信頼関係を築くことが主な目的となります。

具体的な業務には、顧客への商品やサービスの提案、新商品の紹介、使用状況の確認などが含まれます。また顧客からの要望や課題をヒアリングし、それに応じた対応をすることで、顧客満足度の向上を図ります。

クレームやトラブルが発生した際には迅速に対応し、信頼を維持する役割も担います。

⑥提案営業(コンサルティング営業)

提案営業(コンサルティング営業)は、客の課題やニーズを深く理解し、それに合った解決策を提案する営業スタイルです。単なる商品の売り込みではなく、顧客のビジネスや生活に具体的な価値を提供することを目的としています。

まず顧客の状況や課題を丁寧にヒアリングし、現状を分析した上で、顧客が抱える問題を解決できるよう、カスタマイズされた提案を行います。

例えばコスト削減のためのサービス導入、業務効率化を支援するツールの提供など、具体的なメリットを明確に示すことが重要です。

⑦海外営業

海外営業は、海外市場を対象に自社の商品やサービスを提案し、契約や取引を行う営業スタイルです。国境を越えたビジネスのため、現地の文化や商習慣を理解しながら、顧客との関係を構築する高度なスキルが求められます。

主な業務内容は、海外の顧客や代理店との商談、見積書や契約書の作成、輸出入手続きの管理などです。また海外市場の調査や分析を行い、現地のニーズに合った商品やサービスを提案することも重要な役割です。

英語をはじめとする語学力はもちろん、国ごとに異なる法律や規制へ対応できる幅広い知識が求められます。

⑧代理店営業

代理店営業は、自社の商品やサービスを代理店を通じて販売・提供する営業スタイルです。代理店が販売活動を行う一方で、営業担当者は代理店を支援し、成果を最大化する役割を担います。間接的な取引が中心となるため、代理店との信頼関係が重要です。

主な業務内容には、代理店への商品説明や販売手法の指導、販売促進のための施策提案が含まれます。また定期的に代理店を訪問して進捗状況を確認し、課題を共有して改善策を立案します。

販促資料の提供やトレーニングの実施など、代理店の営業活動をサポートする業務もあります。

⑨技術営業(セールスエンジニア)

技術営業(セールスエンジニア)は、専門的な知識や技術を活かし、顧客に商品やサービスを提案する営業スタイルです。特にIT機器、ソフトウェア、機械、化学製品など、高度な知識が求められる分野で活躍します。営業職と技術職の両面を兼ね備えた役割が特徴です。

主な業務内容には、顧客の課題やニーズをヒアリングし、それに応じた製品やサービスを提案することが含まれます。また製品の仕組みや使用方法を分かりやすく説明したり、導入後のフォローやトラブル対応を行ったりするのも重要な役割です。

場合によっては、技術サポートやカスタマイズ提案を行うこともあります。

⑩飛び込み営業

飛び込み営業は、事前のアポイントメントを取らずに、直接顧客のもとを訪問して営業活動を行う営業スタイルです。見込み客への初接触を目的とし、自社の商品やサービスを提案することで、新規顧客の開拓を目指します。

主な業務は、ターゲットとなる地域や企業をリストアップし、一軒一軒訪問することです。訪問先では短い時間で自社の製品やサービスの特徴を説明し、興味を持ってもらうためのプレゼンテーションを行います。その後、より詳しい商談や資料送付のための次回アポイントを取り付けるのが一般的です。

成果が出るまでに多くの訪問を必要とするため、体力と粘り強さが求められます。予期せぬ対応が必要になる場面も多く、瞬時に適切な判断を下す能力や柔軟なコミュニケーションスキルが重要です。

営業職に必要なスキル

営業職に必要なスキル

営業職は多様な業務をこなすため、幅広いスキルが求められる職種です。顧客との信頼関係を築き、成果を上げるためには、コミュニケーション能力や専門知識だけでなく、柔軟な対応力や戦略的な思考も必要です。

具体的に、営業職には次のようなスキルが求められます。

  • コミュニケーション能力
  • 課題解決力
  • プレゼンテーション能力
  • 交渉力
  • 計画力と実行力
  • 顧客対応力
  • 業界知識と製品知識

このようなスキルをバランスよく習得することで、営業職としての成果を出しやすくなるでしょう。

また、最近ではAIをビジネスに活用する動きが広がっており、営業職でもAIスキルを身につけることで業務の幅を広げるチャンスがあります。営業に役立つAIスキルに興味のある方は、ビジネス向けAI完全攻略セミナーの受講をご検討ください。

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営業職のキャリアパス

営業職のキャリアパス

営業職は、コミュニケーション能力や交渉力をはじめとする幅広いスキルを身につけられる職種のため、将来にわたって多様なキャリアを描けるのが強みです。ここでは、営業職で培ったスキルや経験を活かせるキャリアパスをご紹介します。

マネージャーやリーダー職へのステップアップ

営業職で成果を出し続けると、チームリーダーや営業マネージャーなどの管理職への道が開かれます。このステップアップは、個人の営業スキルに加え、チームをまとめ、目標達成に向けて戦略を立てる能力が求められる段階です。

リーダー職やマネージャーになると、チーム全体の営業活動を管理し、部下の育成や目標達成のサポートが主な役割となります。例えばメンバーの進捗状況を把握し、必要に応じてアドバイスを行ったり、営業戦略を立案してチーム全体の成果を最大化したりすることが求められます。

マネージャー職で成功を収めると、営業部長や営業統括責任者、さらには経営層へのキャリアアップも視野に入ります。営業職で培った現場感覚を活かし、組織全体の成長に貢献するポジションへと進むことが可能になるでしょう。

他部署へのキャリアチェンジ

営業職で培ったスキルは、社内の他部署でも活用できる場面が多く、キャリアチェンジの可能性を広げてくれます。

以下に、営業経験が活かせる主な部署と仕事内容、活かせるスキルの例をまとめました。

部署 仕事内容 活かせるスキル
マーケティング部 顧客ニーズの調査、広告戦略の立案、リード獲得活動 顧客視点、課題解決力、コミュニケーション能力
商品企画部 新商品の開発、既存商品の改善、ターゲット市場の選定 市場分析力、プレゼンテーション能力、交渉力
経営企画部 事業計画の立案、業務効率化の推進、企業戦略の策定 論理的思考力、計画力、調整力
カスタマーサポート部 顧客からの問い合わせ対応、トラブルシューティング、満足度向上施策の実施 顧客対応力、トラブル解決能力、共感力
人事部 採用活動、社員教育、組織運営のサポート コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力、リーダーシップ

営業職で得たスキルを他部署で活かすことで、視野を広げ、さらにキャリアアップを目指せます。新たな役割での挑戦が、自身の成長に繋がる貴重な経験となるでしょう。

他業種への転職

営業職で培ったスキルは、他業種への転職でも大いに活用できます。営業職で磨かれるコミュニケーション能力、課題解決力、交渉力などのスキルを強みとして、新たな業界でのキャリアを築くことが可能です。

例えば、次のようなスキルの活かし方が可能です。

  • 法人営業での経験を活かし、IT業界でシステム導入の提案をする
  • 営業スキルを活かし、医療業界で医療機器や製薬のセールスを行う
  • 不動産営業の経験を活かし、建設業界でプロジェクト受注の営業をする
  • 小売業界での営業経験を活かし、EC業界でのマーケティング提案を行う
  • 金融業界での営業経験を活かし、人材業界でコンサルティング営業をする

営業職で培われたスキルは、このように他業種のさまざまなシーンで展開していくことが可能です。各職種に特化した知識を加えることで、説得力がさらに高まるでしょう。

転職活動を進める際には、転職エージェントを活用するのがおすすめです。次の記事では、転職エージェントの活用方法や選び方について詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。

【2025】おすすめ転職エージェント!費用や利用するメリットなどを解説

独立・起業

営業職で得たスキルや経験を活かして独立・起業する道も、営業職ならではのキャリアパスの一つです。営業で培ったコミュニケーション能力や交渉力、課題解決力は、起業家にとっても非常に重要なスキルであり、事業を成功に導く基盤となります。

独立や起業を目指す場合、自分が得意とする分野や業界での経験を活かすことで、信頼や人脈を活用しやすくなります。例えば、営業時代に築いた顧客基盤を活かしてコンサルティング業を始めたり、販売していた製品を元に新たなサービスを立ち上げたりするケースがよく見られます。

また、起業後の営業活動や顧客獲得のプロセスでは、これまでの営業経験が大きな武器となるでしょう。

営業職で理想のキャリアを描こう

営業職は幅広いスキルを磨ける職種であり、その経験を活かして多様なキャリアパスを描くことが可能です。マネージャーやリーダー職への昇進、他部署や他業種へのキャリアチェンジ、さらには独立・起業など、それぞれの目標に合わせた成長の道が広がっています。

将来に渡って役立つスキルやキャリアを身に着けたいという人は、営業職として新たな一歩を踏み出してみましょう。

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